2013年 新春の集い
開催結果レポート

新年恒例の「新春の集い」は1月26日(土)、東京のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開かれました。
今年は107人が出席しました。

冒頭、会長の細野晟史さん(南15期)が年頭の挨拶。
「みなさん、新年あけましておめでとうございます。今年は癸巳
(みずのとみ)の年回りです。安岡正篤の『干支の活学』から引
用しますと、癸には筋道を立てて物事を考えるという意味があり
ます。巳は冬眠から覚めて、頭をもたげてくる様を表しています。
つまり、今年は新たな活動を始める年ということになります。
現在、中東では今なお紛争が続き、尖閣・竹島の問題や欧州危機
も出口が見えません。今年はこれから世界の秩序をどうやって立
て直すかを試される年であると思います。北海道については昨年
6月、北海道新幹線211kmが認可されました。2035年が
開通とのことですが(会場笑い)、そう言わずにもう少し前倒し
していただき、開通まで我々が元気でいられるよう願っています。」

 

このあと、役員が紹介されました。司会は南29期の滝本裕美さんです。

 

ショートスピーチは、南43期の小野裕史さん。タイ
トルは「六華タマシイが走らせた 難局100`マラ
ソン」です。事務局から短めにとの指示があったとの
ことで、とても早口でしたが、話の概略はこんなふう
でした。

昨年11月に南極100`を忍者の姿で走ってきた。
そのきっかけは、4月に北極を同じ姿で走った時、
忍者刀を北極点に突き刺してきた。これは人類史史上
おそらく初めてのことで、世界史の教科書に将来載る
であろう快挙だ。これで、もし南極で刀を刺せたら、
地球を串刺しにできることになる。これはやらねばと
思って参加した。

終盤はつらくて、これまでの苦しいトレーニングや家
族の顔を思い浮かべ、気持ちだけで最後の10`走り
きり、2位でゴールした。

そのシーンを動画で見た妻は「右翼にこういう人いる
よね」だった。

実は3年前までは、ろくに走ったこともない平凡な人
間だった。それが、あるきっかけで走るようになり、
3年で20`も体重が減った。
人はこんなに変われる。心に感じたら、まず全力で動
いてみることが大切。こういう精神は南高が育ててく
れた。
今年はチリのアタカマ砂漠や、ウルトラトレイルモン
ブラン、アマゾンジャングルマラソン250`に挑戦
してみようと思っている。
妻には「ワニに食われてしまえ」と応援してくれてい
る。
パワーポイントを駆使して熱のこもったスピーチでした。

       

 

ここで一中の先輩方7人が壇上に登って乾杯の音頭。
中50期の古田修吾さんが「細野会長が安岡正篤の名前を出したの
で驚いた。もう過去の人と思っていたのに、覚えている人がいた」
とコメントし、「みなさんの健康を祈って」高らかに乾杯。しばし
歓談と相成りました。

 
  唯一の学生参加者島谷君(南56期 大学院1年)は、
昨年日本物理学会で優秀発表賞を受賞したことを報告。
就活中とのことで「今年はよろしくお願いします。」
と諸先輩へアッピールした。
 
   
  このあと、六華同窓会幹事長の秋山孝二さん(南19期)が
札幌の近況を報告。



  今年の六華同窓会総会・懇親会の実行委員長、
南38期の佐々木寿誉さんが「今年の総会は
11月2日になりました。札幌のパークホテ
ルで会いましょう」とPRしました。
    

 

引き続き、南30期の佐々木めぐみさんが
監督したドキュメンタリー映画「ハーブ&
ドロシー」の続編応の援活動を行っている、
南35期の但野択志さんと後藤匡さんが前
編の無料上映会のスケジュールを紹介。佐
々木監督本人のメッセージビデオを流して、
同窓生の支援を呼びかけました。

この応援活動をしている「ハーブ&ドロシ
ー応援事務局」には南17〜43期の30
人以上が参加しているそうです。

                               

 
 

 


さらに、副会長の松岡択公雄さん(南2
1期)が昨年から始まっているフェイス
ブック上の部活について紹介。「拉麺部、
蕎麦部、カレー部、スイーツ部、肉食部、
麦酒部など11のグループが活動してお
り、拉麺部には200人以上の部員がい
ます。今もどこそこで、こんなラーメン
を食べたという投稿が上がってい
ます。フェイスブック上だけでなく、実
際に会って飲んだりもしています。目に
見えない形で六華の輪が広がっています。
簡単に入れますので、ぜひポチを押して
参加してください
   

最後に、海外六華の立ち上げについて、
インフルエンザで欠席の南35期八谷俊
雄さんに代わり、南30期の加藤桂一さ
んが報告。「ニューヨークでは9・11
同時テロをきっかけに、ニューヨーク六
華が生まれ、南11期の増田さんが中心
となって活動しています。上海では1月
11日に上海六華が発足した。メンバー
は7人で南40期の武田さんが窓口に
なっています。ロンドンでも南30期の
森林さんが立ち上げようと奔走中です」
との説明がありました。

    飛び入りで、南53期の助川敏弥さん
から「同期の三宅和助さんは外交官で、
ベトナム戦争末期には政府の密命を受
けて、北ベトナムに入った。日本のキ
ッシンジャーと呼ばれた。最期は悲劇
的だったが、ぜひ三宅さんのことを覚
えておいてほしい」と訴えがありまし
た。
 
 
  引き続き、一中期の先輩方ほか11人が壇上に登り、一中校歌と優勝歌を満面の笑顔で斉唱。
会場からも歌声が響きました。



     
     
     

 



   
  しばし歓談ののち、今年の総会・懇親会の実行委員長、林美子さん(南
30期)ほか南30期の12人が登壇。林さんが「今は絆が重要視さ
れる時代。テーマの『Yes we 道〜世界に舞う、六華〜』には同
窓と世界がつながる大切さを込めました。現役書道部の皆さんが書いて
くれたこのテーマは総会の当日、会場に展示します。6月15日には総
会と同時に世界大会も開きます。今年もご協力よろしくお願いします」
と述べて、参加を呼びかけました。
このまま、南高校歌を全員で斉唱。
静かなエネルギーが会場にみなぎりました。
 

 
閉会の挨拶に立った、幹事長の牧野信良さん(南16期)は
「アルジェリア事件では、南50期の繁富公範さんが生存者と
して帰ってきた。お父さんも南10期でした」と報告、会場
からの拍手で、新春の集いは盛会のうちに幕を閉じました。

 

閉会挨拶の後、古田大先輩(中50期)からお話がありました。
「明治28年に札幌尋常中学校ができ、私は昭和20年に学制
改正で4年間で卒業。中49期、中50期同時の卒業でした。
この同窓会はあくまでも札幌一中から始まっている。そのこと
をよく考えてください。」



なお昨年2012年の開催結果レポートはこちらです。

文:片岡正人(南31期)、写真:福山賛次郎(南23期)坂本信(南30期)